製品(4)おおっ ゆがむ日本列島! (その2)

材料

ウレタンスポンジはホームセンターに売ってあります。

  最も入手しにくい材料は海底地形ファイルです。GMTを自在に使えればかなり自由が利くのでしょうが、そうでない場合は、なかなか都合のよいJPEGファイルは配布されてないものです。私の場合は、同じフロアの詳しい方に作成してもらいました。どうしても手に入らない場合は単に青色でも可能です。ただし日本列島には、地質図を使うのが良いです。特に伊豆半島周辺では、地質帯が大きく曲っていて、島弧衝突による変形がわかりやすいからです。なお、地質図は産総研で配布されているシームレス地質図が最適です(ココ参照)。っていうかサイコーです。それから重要なアイロンプリントは、ココのを使いました。他のを試してないのでわかりませんが、ナイロンシャツにもできる、との宣伝に惹かれて買っちゃいました。その他の材料はホームセンターやネットから簡単に手に入ります。

材料 何のパーツ? どれくらい? 何円ぐらい?
ウレタンスポンジ 日本列島の基盤 50×50×5cm 1枚 800円
アクリル板 海の表面 60×90×0.2cm1枚 4100円
のりパネ 模型のベース 60×90×0.5cm1枚 1580円
アイロンプリントPro スポンジに貼る A3サイズ 3枚セット 1組 1800円
真鍮丸棒 取っ手 φ0.6cm×100cm 1本 690円
円錐形木片 海山 3×6×3cm1 個
320円
半円木片 海嶺 φ4cm(1/2)×90cm 1本
400円
バルサブロック 伊豆半島 5×10×5cm 1個
530円
アクリルネジ 固定ネジ M5 9本
600円
フェルト布 衝突物の底 A4 1枚
100円
合計11000円くらい

 

作り方

のりパネの裏からネジ止め
カバーシートを付けたら、カット。カバーシートの上からでも地図の境界が見えるように目印があるとベター。
いよいよスポンジにくっつける。慎重に!
あ、しまった! カバーシートも仕上げシートも無しに、アイロンが直接当たるとインクが剥がれます。
成スポンジをカットする時は、カッターの刃はできるだけ長く、そして低角で、引くように切っていきます。
さあ、あとはアクリル板に貼るだけだ!

  できるだけ大きな模型を作りたいのですが、サイズはプリンタによります。今回は施設一般公開用に作ったので、大型プリンターを使いました。海底地形図を78×56cmに印刷して、のりパネに貼ります。同じサイズのアクリル板を買ってきて、周囲に9本ネジ穴を開けます。アクリルにドリルする時には、ちゃんとアクリル用ドリル刃を使いましょう。金属用や木工用で無理するとアクリルは割れます。そして穴にタップをかけます。これは金属用のタップでも大丈夫です。のりパネにも同じ場所にパンチで穴を開けて、裏からアクリル製の平皿ボルトM5をねじ込みます。これで海底地形パネルとアクリル板が固定されます。表面がアクリル板だと見栄えがすこぶる良いですな。

  いよいよアイロンプリントです。私は関東から東海、中部地方までのエリアで、西からA3縦+A3横+A4ヨコになるようにしました。最終的にはスポンジ表面に並べてくっつけるので、地図境界があかないように少しダブらせたファイルを準備します。

  さて、ここからが重要です。次の2点に注意します。まずアイロンプリントをスポンジに接着する時点では、プリント表面には白いカバーシートがかかっていて、図柄がよく見えません。地図境界などは、わかりやすい目印をいれておきます。次に、アイロンプリントを接着した後で、スポンジをカットしますが、スポンジはぐにゃぐにゃ曲がるので、縁を数mmだけ切り落とすという切り方はできません。大きく一刀両断するように切れるようにスポンジ上での配置を考えておきます。

  ここまで準備できたらアイロンプリントの取説に従って、インクジェットでプリントします。そしてカバーシートを圧着し、地図のつなぎ目に注意しながら不要な部分を切り落とし、スポンジの上に並べます。さあ、いよいよスポンジへの圧着です。コツはゆっくり慎重にやることです。温度が高いうちはやわらかく、かなり弱いです。しかもスポンジはへこみやすく、ぎゅーっと体重をかけるとアイロンが沈み込んでしまいます。あまり強くは押せません。しかも、冷え切ってない部分があったりしたら、まだシールが弱いので、引きずられてしまいます。できるだけ冷まして、圧着して、また冷ます、とゆっくり進めましょう。うまくできたら、冷えるのを待って、カバーシートをはずします。表面が白っぽかったり、ムラがある時は、仕上げシートをおいて、もう一度アイロンを当てます。この時についうっかり、仕上げシートなしにアイロンが直接インクに当たってしまうと、インクが剥がれます!! 要注意です!

  無事に貼り終えたら、スポンジをカットします。カッターの刃をできるだけ長く出して、ねかせて切ります。あまりギコギコするとステップができます。ちなみにハサミはダメです。押し切るときにスポンジが変形して、妙にえぐれます。

  さあ、あとはアクリル板にスポンジを接着して完成!です。スポンジの海側はできるだけフリーにしたいので、北の端だけを接着しました。なお万能接着剤を使いましたが、強力な両面テープでもいけると思います。

 

小物類とパネル

これはまさにギヨーですな。

  このほか小物類がそろえば完成です。海嶺や海山それに伊豆半島などを作ります。伊豆半島は、直方体の木片に半島の地質図を貼り付けて、ぎゅーっと押すための取っ手もつけます。材料は何でもいいんですが、こういった細部にお金をかけると見栄えがぐっと変わります。私は半島にはバルサ材を、取っ手には真鍮の棒を使ってみました。けっこういい感じです。全部アクリルでもかっちょいいかもしれません。そのほか海山や海嶺は、ホームセンターにちょうど良い形のものが売ってありました。特に海山にいたっては、上がフラットな円錐型で、まさにギヨーそのまんまじゃないですか! うーん、すばらしい。私のためにこんな物が売ってあるとは。そんで、これら衝突物の底にフェルトを貼っておくと、一段と高級感が出てきます(けっこう大事)。

  最後に海底地形が日本列島に及ぼす影響をパネルにしてならべると完成です。ぱちぱちぱち。なおこの模型は、2006年4月5月20日の海洋研究開発機構の一般公開にて実際に触ることができます。

できましたあ。

 

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